2016年10月29日

即興演奏科の話

パリ音楽院の即興演奏科の話を聞きたいというご依頼をいただき、1時間くらいお話させてもらいました。

私が在籍していたのは2006年から2009年、ついこの間だと思っていたら、10年前でびっくり。もうそんなに経つのか・・・。当時は1学年に1人か2人しかいない小さな科で、私も留学3年目までは自分の通う学校にそんな科があることを知らないくらいでしたが、今は規模も大きくなって、ネットで情報も入りやすいので、けっこうメジャーになりつつあるみたいです。

3年間で、自分が何を表現したいのか常に考えること、自分の音楽に責任を持つことを叩き込まれました。これは譜面に起こす作曲にも共通する部分ですけど、即興演奏だと出した音を引っ込めることはできません。作曲ならああでもないこうでもないって途中で書き直したりできますけど、即興演奏は一度弾き始めたら最後までいくしかないので、説得力のある演奏をキープするための危機管理能力というか、アクシデントが起こっても動じずに昇華させることを覚えました。

音楽ボキャブラリーも一気に増えました。自分では思い付きもしなかったものもあって、表現手段がどんどん増えていくのが楽しかったです。即興演奏科に入る前も趣味で好きなように弾いて楽しんでましたけど、感覚に頼っていたので、いつも似たような感じになってしまっていたんですよね。学問として勉強して、一気に表現の幅が広がったという実感があります。

お話をしながら改めて、良い勉強をさせてもらったなぁと感謝の念が湧いてきました。独学では絶対に辿り着けなかった所までくることができました。師匠達に続けるよう、これからも自分の音楽を発展させていきたいです。
posted by eri at 21:39| Comment(0) | 即興演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする